R80/7のレストアペイントのご紹介。

何処のメーカーかひと目でわかる独特の水平対向エンジンに、
これぞオートバイと言わんばかりのエクステリアデザイン。

そんな由緒正しき
R80/7を下地からキッチリやり直して、オーナーさん好みのカラーリングに塗り直すのが、
今回のオーダーです。クリエーターであるオーナーさんのイメージを現実の世界に産み落とすお手伝いを致します。



【BMW R80/7】
深刻なダメージは見当たりませんが、経年劣化や通常使用でのキズ/ヘコミ等はパーツ全体に広がってます。
この時点では確認しきれないダメージもおそらく有ると思います。
レストア系の作業の場合、実際に手をつけてみないと、わからない落とし穴が結構有るものです。
さっそく!
ブラスト前、下地の状態を見る為に部分的サンディングしてみるとかなりの面積がパテ処理されています。
更に削っていくと、結局総パテ仕上げのパーツでした。
ただし、塗膜やピンストラインの感じなんかはオリジナルを思わせたので、
このパテは新車当時からのモノかもしれませんね。
新品でパテ処理されているパーツは意外に多いんですよ。
ブラストしたての柔肌です。
樹脂パーツの劣化塗膜も丁寧に除去していきます。
必要最小限のパテで再形成。
下地塗装が完了し全てのパーツが塗装に適した状態になりました。
更に均一な仕上がりになる様、下地処理を進めていきます。
ベースのオフホワイトが塗り上がりました。
この後、クリアーコート仕上げのラインを入れる為、再度下地処理を行います。
オーナーさんからお借りした、表紙が素敵な参考資料。
右の白い車両が今回の完成イメージです。
グレーとブラックの子持ちラインペイント。
クリアーコートが終わったら、乾燥室でコンガリと。
十分に乾燥させたら、仕上げの磨き作業に入ります。
無事ピカピカに生まれ変わりました。
おそらく当時の新車よりもクオリティーの高い外装に仕上がっていると思います。

今回のペイントを期に新たに追加されるライトカウルによって、カフェレーサー志向の強い車両になりそうですね。